先日の記事 『あこや真珠に人気があって高価である理由について。』 でも書いたように、特に日本では、いろいろな真珠の種類がある中で、あこや真珠に人気が集まっています。真珠についていろいろ調べてみると、お気に入りジュエリーショップブリリアンス+の真珠レポートでも書いていたとおり、どうやら"越し物で無調色のあこや真珠が希少・貴重"らしいのです。
別にその"越しもので無調色のあこや真珠が希少・貴重"で珍重されるし高価ということは、ブリリアンス+だけに限りません。ネットでちょっと調べると分かることで、私が以前に指輪を購入した大月真珠・ムーンレーベルさんほかどの真珠屋さんでも、最高級品として扱われています。
それを知ってから、
越し物の無調色ってどうして希少・貴重なんだろう。高価でも選ばれるのは、なぜ? というところに疑問を持ちました。
今回は、"なぜ無調色?" に着目します。
(関連記事): 『真珠を選べるようになるために。本とWEBで勉強中です』と、
『花球の真珠ネックレス そのBest of Best Pearlネックレスが格安に買えちゃうのが さすがブリリアンス+だと思う。』、 『越し物で無調色のアコヤ真珠ネックレスだから数量限定。』
前の記事でも載せたんですけど、なかなか見られない写真なので ・・・ ↓↓あこや貝から取り出されたばかりのあこや真珠たち。こういう色をしているし、色とりどり~ (このページの3枚の写真は、ジュエリーショップブリリアンス+の「あこや真珠ができるまで。」というページからお借りしています)
まず、あこや真珠の調色のことから。
あこや真珠は、あこや貝の中に入った状態で浜揚げされ、あこや貝から取り出されます。その取り出されたあこや真珠たちが、ちょうど、↑↑こちらの写真の状態です。
その後、「選別」⇒「孔あけ」⇒「前処理」⇒「漂白」⇒「調色」⇒「研磨」⇒「連組み」⇒「糸通」 の工程を経て、製品に。「漂白」と「調色」は、国際貴金属宝飾品連盟 CIBJOが認めている加工処理になっています。
(↑↑「孔あけ」の作業中)
「調色」の前に行われる「漂白」では、真珠内部の有機物による黒味(シミ)を取り除くことが目的です。その「漂白」の後に、「調色」が行われます。
「調色」は、「漂白」で失われた本来の色味を補い、整えることが目的です。色とりどりに染める着色とは、まったく別の工程です。
(↑↑製品となった真珠たち あこや真珠ができるまで。)
このような、「漂白」⇒「調色」という工程は、世界的にも認められているし、ふつうに行われる加工です。なので、まったくもって何か批判の対象になるわけでもないわけです。
一方、真珠の色を考えるときに、褪色(色あせ)や変色のことも、同時に考える必要があります。
私が参考にしている書籍によると、褪色・変色には3つの要素や種類があると説明されています。
① 本来その真珠がもっている色素の変化。(干渉色であるテリは変わらず)
② 調色で整えた色味の変化。
③ ブルー系カラー真珠特有の色味の変化。
原因はそれぞれ、光の紫外線や環境の温度変化、人のたんぱく質や脂など様々に。お手入れや保管の方法などでも、状態は変わってきそうです。
(↑↑左側は、使って10年経過したネックレス。褐色をおびてきています)
いろいろ調べてみて、「調色」はまったくもってふつうのことだし悪くないことが分かりました。調べていた中のとあるページには、調色された真珠のほうが褪色・変色しにくくきれいが保てると書かれている情報も、目にする機会がありました。
私は少し勉強したくらいのやはり素人なので、無調色がいいのかどうかは分かりません。
ただ、無調色の真珠では、褪色・変色の原因②がなくなるということだけは、確かなのかもしれないと思いました。
私が持っているいくつかの真珠・パールジュエリーは、無調色ではないし、ふつうの真珠、きれいですよね。でもやっぱり、無調色をご希望される方は、こだわりをお持ちなのだろうと思います。
きれいじゃないとジュエリーにはならないでしょうから、無調色できれいがとても希少であることは、なるほどなのです。
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